「田舎移住、やめとけ」という声をよく目にします。実際に移住した立場から言うと、「わかる」と思う理由もあれば、「それは準備次第では?」と思う理由もあります。
失敗談を知っておくことは、移住を諦めるためではなく、同じ轍を踏まないための準備です。
▶ まとめだけ読みたい方はこちらへどうぞ。
「やめとけ」と言われる理由——よくある失敗パターン
田舎移住の失敗として語られるのは、大きく分けて次の5つです。
1. 仕事がない・収入が激減した
田舎に仕事がない、というのは現実の話です。都市部と同じ収入を期待して移住すると、想定より稼げず生活が苦しくなるケースがあります。
特に「なんとかなるだろう」という見通しで動いた場合のリスクが高い。移住前から仕事を確保するか、在宅ワーク・自営業として成立している状態で移住するのが現実的です。
移住先での仕事の選択肢:リモートワーク継続、農業・林業、地域おこし協力隊(3年間の雇用保証あり)、飲食・観光業、自営業やフリーランス。地域によっては「なりわい支援」として起業補助金が出る自治体もあります。
2. 人間関係が想定外だった
田舎のコミュニティは結束が強い一方で、よそ者に対する壁を感じることもあります。自治会・消防団・農業用水の管理など、都市部にはない地域活動が多く、「自分は関係ない」とはなりにくいのが現実です。
ただ、これも地域差が大きい。移住者の受け入れに慣れている自治体や、移住者コミュニティが形成されているエリアでは、うまく馴染めることが多いようです。
3. 車がないと何もできなかった
田舎ではほぼ全員が車を持っています。バスや電車は本数が少なく、「コンビニまで車で15分」が当たり前の地域もあります。移住前に「車はいらない」と思っていた人が、移住後にすぐ購入するパターンはよくあります。
中古車の選び方や費用については中古車の買い方にまとめています。
4. 子どもの教育環境を軽視していた
田舎の小学校は少人数で家庭的な雰囲気がある一方、廃校・統合が進んでいるエリアも多く、数年後に学校が変わることがあります。子どもが慣れた学校がなくなる、というケースは想定しておく必要があります。
また、高校・大学の選択肢が減るため、子どもが大きくなってから教育方針の見直しが必要になることもあります。
5. 虫・獣・天候の洗礼
都市部では気にならなかった虫や野生動物の問題は、田舎では避けられません。夏のカメムシ、冬の寒さ、大雨での道路冠水など、「自然の中で暮らす」ことのリアルは、移住前のイメージとギャップがあることがあります。
シングルマザーや子連れ移住でとくに注意したいこと
一人親世帯での田舎移住は、支援の薄さをより強く感じる場面があります。近所に頼れる人がいない状態で急病になった、車が故障したがすぐに対応できなかった、といった事態が起きやすいです。
移住先に知り合いがいること、または移住者同士のネットワークがあることが、心強い安全網になります。子連れ移住については子連れ田舎移住のリアルにもまとめています。
まとめ:「やめとけ」は準備不足への警告だと思う
田舎移住を後悔した人の多くが、事前準備が足りなかったか、現実を楽観視していたかのどちらかです。逆に言えば、準備さえ整えれば、移住は暮らしの選択肢として十分に現実的です。
特に大事なのは以下の3点です。
- 移住前に仕事を確保する(または在宅ワークで成立させる)
- 車の準備をする
- 移住先の地域コミュニティを事前にリサーチする
移住の手続き全体については田舎移住の手続きまとめを、住まい探しについては空き家バンクで田舎の家を借りる方法もあわせてご覧ください。