猫と暮らしたい——そう思い続けてきた年月が、思いのほか長くなってしまいました。
それが今、「もなか」という名前の女の子との出会いをきっかけに、ようやく動き出そうとしています。
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私たちのこと、少し
私は田舎の出身で、高校を卒業してから上京し、それからはずっと東京に暮らしてきました。今ではもう、実家にいた年数よりも東京での年数の方がずっと長くなっています。
娘との母子家庭で、自営業をしながら二人でやってきました。娘はずっと学校に行くことができない時期が続いていましたが、無理に行かせることはしませんでした。娘の心の安心が一番だと思っていましたから、二人でのんびりのんびり、自分たちのペースで過ごしてきました。
大変なことも、もちろんありました。でも不思議なことに、二人でのんびり過ごしていた穏やかな時間の方が記憶に色濃く残っています。毎日どこかに楽しいことがあって、しんどさよりも充実感の方が上回っていたような気がします。その暮らしの中で、「猫と一緒に暮らせたら」という気持ちだけは、ずっと心のどこかにあり続けていました。
小さな頃の記憶——娘と一緒に拾った子猫のこと
確か娘がまだ二、三歳くらいの頃だったと思います。近所の公園で小さな子猫を見つけました。
「連れて帰りたい」という気持ちは、親子ともに同じでした。ただ、私の両親は猫と暮らすことに否定的でしたので、こっそりと家の敷地の一角にある作業場のような小屋で保護することにしました。半分外のような空間だったこともあり、数日後にその子はいなくなってしまいました。
あの時のことは、娘はまだ小さすぎてほとんど覚えていないかもしれません。でも私の中には、ずっとその記憶が残っています。
ずっとできなかった、三つの理由
その後も、猫と暮らしたいという気持ちはずっとありました。ただ、現実がなかなか追いつかなくて。
ひとつめは、長く住んでいた賃貸がペット不可の物件だったこと。どれだけ望んでも、それだけでもう難しくなってしまいます。
ふたつめは、仕事の都合で不在がちだったこと。宿泊を伴う外出も多く、猫のお世話をきちんとできるかどうか、正直なところ自信が持てませんでした。
みっつめは、両親が猫を迎えることに否定的だということ。実家にいる限り、この問題はどうにもなりませんでした。
そういった事情が重なって、「いつかは一緒に暮らしたい」という気持ちを、ずっと心の中にしまったままにしていました。
偶然の一ヶ月が、すべてを変えた
ここ数年、私たちの暮らしはずっとばたばたとしていました。そんな中、都内での引越しで手続き上のトラブルが起き、新居への入居が一ヶ月ほど遅れることに。その空白の一ヶ月を、実家に身を寄せて過ごすことにしました。
その一ヶ月が、思いもよらない形で私たちの人生を動かすことになったのです。
娘がふとしたきっかけで私の母校の小学校に通い始めたところ、まるで別人のように楽しそうに登校するようになりました。ずっと学校に行けなかった娘が、です。その様子を見て、私はここでの暮らしを続けさせてあげたいと思いました。(このことはまた改めて別の記事に書きたいと思っています。)なお、住民票と異なる学区に通わせる方法については越境入学・区域外就学の手続きにまとめています。
そうして数年間のばたばたを経て、ようやく田舎に腰を据えて暮らしていくことを決めたのです。仕事のやり方も、時間と場所を選ばない形にシフトする方針で動いています。だんだんと、環境が整ってきていると感じていました——まだちょっとしんどいな、と正直思いながらも。東京から田舎へ移住する際の手続きについては田舎移住の手続きまとめをご覧ください。
もなかとの出会い
田舎での暮らしを整えていこうとしていた、ちょうどその折のことです。
実家のお隣にお住まいの方が、ご自宅に迷い込んできた猫を保護されたとのことで、飼い主さんを探してくださっていました。わざわざ声をかけてくださり、写真を見せていただきました。推定五ヶ月くらいの、キジトラ白の女の子でした。
実はまだ、私は直接その子に会えていません。でも写真を見た瞬間——もう、ダメでした。
「かわいい」という言葉が追いつかない感じ、わかりますか。なんかもう、こんなにかわいくていいんですか、という感じで。写真なのに。まだ会ってもいないのに。
私たちはその子を、もなか、と呼んでいます。

もなかが置かれていた状況
お隣の方はとても親切に動いてくださっていたのですが、すでに先住猫がいらっしゃるため、もなかをそのまま引き続き自宅で飼い続けることは難しい状況でした。
飼い主さんも懸命に探してくださいましたが、見つかりませんでした。地域の保健所に相談したところ、飼い主不明の猫は外に放すしかないという答えだったそうです。
室内で育ってきた子が、急に外へ——そう思うと、胸が痛くなりました。迷い猫を保護したときの対処法や飼い主の探し方についてはこちらの記事にまとめています。
気持ちが燃え上がった瞬間
私と娘は、ずっと猫ちゃんと一緒に暮らしたかったのです。でもペット不可の賃貸だったから、仕事の事情があったから、両親が否定的だったから——と、いつも何かが邪魔をしていました。
でも今は違います。田舎に暮らす方針が決まり、仕事のやり方も変えようとしている。ならば、ペット可の物件を探せばいい。
タイミングとしては、正直まだ万全ではありません。それでも、こういうご縁をいただけたということは、これがちょうどいいご縁なのかな、と思うことにしました。完璧な準備が整うのを待っていたら、もなかとの縁はそこで終わってしまいます。
「強引にでも環境を整えて、お迎えしよう。」
気持ちが、一気に燃え上がりました。保護猫を迎える具体的な手順については保護猫のお迎え方法にまとめています。
物件探し——なかなか、うまくいかなくて
そこからは、ペット可の物件を探す日々でした。下見に行っては、ぎりぎりのところでタイミングが合わなかったり、条件が揃わなかったり。なかなか難しい状況が続きました。
それでもあきらめずに探し続けていたところ、条件としてはパーフェクトではないのですが、もなかと一緒に暮らせそうなご縁をいただきました。
ようやく、見通しが立ちました。ペット可物件を選ぶときのポイントや契約の注意点はペット可物件の選び方にまとめています。
今のもなか
現在、もなかは安心できる場所で大切に保護していただいています。出会った頃から一、二ヶ月が経ち、今はおよそ六ヶ月になりました。
ちょっとこの写真を見てください。
まんまるの目でこちらをじっと見つめてくるこの感じ。なんですか、これは。何をそんなに落ち着いて見てるんですか、と言いたくなる。

そしてこちらは丸まって寝ているところ。足がちょこんと出ていて、ピンクの肉球がのぞいているんですよ。見てください、このピンク。99%ピンク、みたいな。なんですかこの生き物は。もう完璧すぎませんか。

そしてこれ。ベージュのラグの上でくつろいでいるんですけど、なんかもう、ここが自分の場所です、みたいな顔してるんですよね。まだ会ってもいないのに、なんでこんなに胸がいっぱいになるんでしょう。

早くお迎えに行きたい。本当に、早く。
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- 迷い猫を保護したときの対処法——飼い主の探し方から引き取りまで
まとめ:もなかがうちの子になる日を目指して
ずっと猫と暮らしたかったのに、なかなか叶わなかった——そんな長い年月を経て、もなかとの縁がつながりました。
引越しのトラブルという偶然の出来事が、田舎暮らしへの転換を決める一ヶ月になり、そのタイミングで届いたのがもなかとの出会いでした。
お迎えの日は、もうすぐそこまで来ています。その日のことは、またここに書きますね。楽しみにしていてください。